大会宣言を採択
大会3日目、議事を再開、前園委員長の運動方針の討論のまとめ)(写真)を受け、第1号議案「2023年度運動方針」の採決を電子投票で行い、圧倒的多数の賛成で可決しました、第2号議案「2023年度予算」の採決、新役員の選出などを行った後、次の大会宣言を採択し、全ての議事を終えました。
大会宣言
7月13日~15日の3日間、全医労第77回定期全国大会を愛知県豊橋市「ロワジールホテル豊橋」で開催し、「よい医療と要求前進のため対話をひろげ仲間をふやそう」をメーン・スローガンに代議員、構成員、傍聴など252人が出席し、1年間のたたかう運動方針を確立した。
全医労は、31年ぶり、賃金闘争では初となる3・9ストライキを機構支部で実施し、NC・ハ病支部の仲間と共に社会的アピールを行った。ストライキは、組織の団結の力を示し、要求前進の確信を高め、全医労への結集が職場改善への大きな力となることを確認するとともに、この力を2023年度運動方針につなげていくことを意思統一した。
国立病院の充実・強化では、3年に及ぶ全医労大運動、国会請願署名をはじめ自治体請願、病院への働きかけを強化してきた。中でも国会請願署名の取り組みを通じ、多くの紹介・賛同議員を得て、国会での追及につながり私たちの職場問題や課題を大きく発信することができた。しかし、未だ人員配置や病院運営の見直しには至っていない。国立病院に求められる医療的役割、患者に寄り添った「よい医療、看護、介護」を実現するため、引き続き大運動を取り組んでいくことが重要であると確認した。
徳島病院を守るたたかいは、地域の強い移転廃止反対の声により、計画を立ち止まらせている。ポストNICU機能移転をはじめとする病院機能縮小は患者・家族がもつニーズを蔑ろにするものである。患者・家族、職員は勿論、地域の医療要求を無視した移転統合廃止を許さない取り組みを強化していく。
ハンセン病問題では、将来構想をはじめ職場にある問題解決にむけ大運動署名とあわせ「ハンセン病療養所改善署名(仮)」を取り組み、国の責任を明確化させて実現に向け追及していく。同時に、医療・看護・介護の充実に必要な人員確保、全職員の定員化等、引き続き全療協との共闘を強化し、たたかうことを確認した。
大幅増員・夜勤改善のたたかいでは、欠員補充、必要人員の確保、諸権利の活用ができる定数の見直しを含め、全組織で増員要求を掲げ、取り組みを強化していくことを確認した。4つの要求の柱の改善をはじめ、働き続けられる職場をつくりあげるための取り組みを進めていく。
賃金・労働条件改善の取り組みでは、過去最高批准でストライキ権を確立し、全職員の基本給改定、物価高騰や働き方に見合う実質賃金の引き上げを迫っていく。とりわけ非常勤職員の経験加算をはじめ抜本的改善を実現させていく。
院内保育所問題では、契約更新のたびに保育の質の低下が懸念される。保育所職員が安心して働き続けられるよう、院内保育所を病院の重要な一部署として、直営化を基本要求に、子どもを中心とした保育所運営を追及していく。
組織拡大強化については当面2万人組織回復を目指し、職場にある様々な問題に目を向け改善の取り組みをすすめ、組合の見える化で年間を通した組織拡大を追及していく。
私たちは、働く者の権利、平和と民主主義を守り、「よい医療・看護・介護」の実現に向け組織の総力を挙げ奮闘していくことを宣言する。
2023年7月15日
全医労第77回定期全国大会