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Q.日本看護協会が『夜勤交代制勤務に関するガイドライン(案)』を出している中で、夜勤の長さは最長12時間と言っていますが、12時間の夜勤なら二交替でも健康上も問題はないのですか?

A.問題はあります。「1日24時間、ワークが8時間、余暇が8時間、睡眠・休息が8時間」というのは随分以前から言われていることです。そのことを考慮に入れても、12時間の仕事時間は長いです。
「労働基準法32条①使用者は、労働者に、休憩時間を除き1週間について40時間(しばらくは46時間)を超えて労働させると罰せられる。②使用者は、1週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き1日について8時間を超えて、労働させると罰せられる」とあるように通常は8時間以上の勤務をさせることは出来ません。8時間以上の勤務をさせるためには36協定を結ぶことが必要です。
しかし、看護師の長時間夜勤・二交替勤務については、2日間の勤務時間を圧縮して、つなげたという形になりますから、労基法上はクリアされているのです。人間が集中して仕事が出来るのは最長2時間と言われています。人の生命を預かる医療の現場ですから、12時間でも長時間勤務に変わりありません。
また、睡眠を取るにしても休憩を取るにしても、活動後90分のクールダウン時間を取ることが必要であると言われています。健康上も問題ですね。時間が短縮されたからと言って、安易に二交替に入ることはやはり考えたほうがいいでしょう。
*36協定とは、労働基準法36条の規定から取った略語。使用者が時間外労働や休日労働をさせても罰せられないように、労使によって、労働時間の上限を決定する書面の協定で、労働基準監督署に届け出なければなりません。

 

Q.長い間夜勤をし続けていると、病気になるって聞いたんですけど本当ですか? そうだとしたら、看護師って長く続けられない仕事なんですか?

A.本当ですよ。夜勤を続けると女性では乳がん、男性では前立腺がんの罹患率が大変高くなります。
 IARC(国際がん研究機関)による発がん性リスクのグループわけでみれば、サーカディアンリズム(概日リズム)を乱す交代制勤務(看護師等)はグループ2A(発がん性がおそらくある)に該当するとされています。交代制勤務の仕事に3年間以上就いた50歳以上の女性では乳がんの発生リスクが日勤者に比べて4.3倍、男性の前立腺がんの発生リスクは日勤者に比べて3.6倍になります。
  体内時計の調節に重要な役割を担っているのがメラトニン。メラトニンの分泌は光によって調整されます。夜間に強い光を受けるとメラトニンの分泌の低下を引き起こします。メラトニンは睡眠に関わるホルモンですが、がん細胞の分裂を抑える効果があることでも知られています。
看護師として働き続けるためには、このような大きなリスクを最小限に抑えることが必要です。有害勤務とされている夜間勤務はできるだけ少なく、時間も短くすることが健康に働き続けるための第一条件と言えるのではないでしょうか。

Q.看護師には必ず夜勤がありますが、普通のOLには夜勤があるってあんまり聞きません。やはり私たちの勤務環境って普通じゃないのでしょうか?

A.1997年に男女雇用機会均等法が成立し、それまであった女子保護規定が改定されました。
1948年のILO夜業(婦人)条約(改正)(第89号)には「工業に働く婦人の夜業に関する条約として、制限を加えるものとしていました。
しかし、管理的または技術的性質の責任ある地位にある女性、保健・厚生施設で働く女性で通常筋肉労働をしないものは適用外」というものでしたから、この時代から看護師の夜勤は公認されていたのです。その後、1990年に男女の別なく全ての夜業労働者の労働が盛り込まれて夜業条約(第171号)が規定されました。
これを受けて日本でも男女雇用機会均等法が成立し、全ての労働者が条件整備をして夜勤をする事ができるようになったのです。ですから、看護師にとって夜勤は当たり前のことかもしれませんが、一般の女性労働者にとってはまだまだ新しい分野なのです。
しかし、夜寝る時間帯に働くこと自体は健康面・安全面から言っても多くの問題を含みます。私たちもそこをしっかり学習する事が大切です。
次回から少し、夜勤労働に焦点を当てていきたいと思います。

女性の権利ノート2010年度改訂版をアップします。

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